1. HOME
  2. 交通事故の基礎知識
  3. 弁護士と行政書士は何が違う？交通事故問題は弁護士を選ぶべき理由

弁護士と行政書士は何が違う？交通事故問題は弁護士を選ぶべき理由

交通事故に遭った時、相手の保険会社とやり取りを行うことが多いです。
しかし、保険会社とのやり取りは簡単なものではなく、どうすべきか分からない問題なども多いでしょう。
そうなった時に相談することができるのが、行政書士と弁護士です。
どちらも相談に乗ってもらうことはできますが、対応できる範囲が異なります。
弁護士と行政書士との違いはなにか、そして交通事故問題はどちらに相談すべきか解説していきます。

弁護士と行政書士の違いは？

交通事故問題は、自分自身で解決するには交通事故に関する知識や法に関する知識が乏しく、対応に困ることが多いものです。
そこで、誰かに相談しようとネットで検索すると「弁護士」と「行政書士」が多く出てきます。
弁護士と行政書士にはどんな違いがあるのか見ていきましょう。

行政書士ができること

行政書士は国家資格者であり、依頼を受けて官公署などへの手続きや権利義務、事実証明関係書類を作成するサービスを提供しています。
交通事故に関する問題であれば、「自賠責保険の請求手続きの代行」や「後遺症害等級認定手続きの代行」が可能です。
つまり、書類に関する分からないことを代行してもらったり、面倒な書類手続きを代わりにしてもらうことができます。
しかし、保険会社との交渉や裁判などの代理人はできません。

弁護士ができること

弁護士は、被害者の代わりに加害者側の保険会社との示談交渉や裁判など幅広く対応することができます。
法の知識を持って正しい金額請求ができますし、交通事故に関して詳しい弁護士に依頼すれば、よりその対応も信頼できます。
過失の割合の主張も含めた交渉もできますし、後遺障害の認定のサポートも可能です。
また、弁護士は司法書士や行政書士の業務を行うことができるので、書類関連の手続きも代行することができます。

弁護士と行政書士の大きな違いはサポートできる範囲

弁護士と行政書士の大きな違いは、交通事故問題でサポートできる範囲にあります。
前述したように、行政書士は書類手続きの代行が中心となるので、交渉や裁判などの業務の代理を行うことはできません。
そのため、自賠責保険に対する異議申立手続や請求手続と後遺障害の等級認定の申請手続が中心になるのです。
しかし、弁護士であれば行政書士の業務も含んだ上で、交渉なども行うことができます。
交通事故に遭った被害者の代理人になれるのは弁護士だけなのです。
書類問題だけで相談するのであれば行政書士でも問題ありませんが、最初から弁護士に相談することで後から他の問題が起こった場合にも対応することができます。

行政書士と弁護士のメリットとデメリットを比較

交通事故に関する問題で、弁護士と行政書士に相談するのにはサポートできる範囲が違うことが分かりました。
それぞれに依頼するメリットとデメリットを比較して、更に詳しく違いを見ていきましょう。

弁護士に依頼するメリット

  • 裁判の代理人になれる
  • 交渉から手続きまで全て任せられる
  • 損害賠償の増額が期待できる
  • 後遺障害の等級認定手続をサポートできる

弁護士に依頼することで、裁判だけでなく保険会社との交渉や手続きも代理してもらうことができます。
保険会社とのやり取りで悩まされる人が多いので、弁護士に依頼すれば、保険会社とのやり取りも代わりにしてもらえますし，交渉も有利に進められるケースが多いです。
保険会社は示談金を低く提案してくることが多く、裁判基準として正当な金額を受け取るには弁護士に算出してもらって法的な知識を前提に主張してもらう必要があります。
そうすれば、損害賠償の増額が期待できるのです。
弁護士が代理になって対応するので、ストレスなく治療に専念できることが何よりも大きなメリットでしょう。

弁護士に依頼するデメリット

  • 費用が高くなるケースがある
  • 全てを代行してもらえるわけではない

弁護士に依頼することのデメリットは、何から何まで代行できないケースもあるということです。
被害者自身でできる問題であれば、書類の取り寄せなどは頼めない場合もあります。
また、弁護士事務所によっては事故直後からのアドバイスはもらえないケースもあるので、交通事故の経験が豊富でサポートが充実している弁護士を選ぶ必要があります。

行政書士に依頼するメリット

  • 費用が低く抑えられる
  • 後遺障害の等級認定の申請手続に詳しい（個人差あり）

行政書士は書類作成が中心業務なので、弁護士に比べると費用が低く抑えられるケースも多いです。
その代わり、それ以外の業務は対応できません。
また、書類作成に関しては知識が豊富なので、後遺障害の等級認定の申請手続を専門に行っている行政書士は，その申請手続に詳しいことがメリットです。

行政書士に依頼するデメリット

  • 交渉や裁判ができない
  • 被害が大きい場合には対応出来ないケースもある
  • 別途弁護士に依頼しなくてはいけなくなる場合がある

行政書士は対応できる範囲が狭いので、場合によっては別途弁護士への依頼が必要になり、二度手間となることもあります。
また、被害が大きく請求額が高額になると行政書士では相談に乗ってもらえない場合もあります。

交通事故問題は弁護士へ相談しよう

弁護士と行政書士がそれぞれできることや、それぞれのメリット・デメリットを押さえてきましたが、交通事故問題を相談するのであれば弁護士がおすすめと言えます。
途中から結局弁護士に依頼しなくてはいけなくなるケースもあるので、最初から弁護士に相談すれば費用も抑えられます。
吉田弁護士は交通事故問題の実績も多く、無料相談も承っています。
交通事故直後からの相談も可能ですので、まずは気軽に交通事故の問題や不安をご相談ください。