公務員の逸失利益が6000万円以上増額され,総額1億1190万円の損害発生が認められた事案
- 後遺障害等級
- 4級
- 傷病名
- 骨盤骨折(腰仙骨神経叢損傷),右下腿骨骨折,左下肢痛(難治性疼痛)
保険会社提示額 | 最終獲得額 |
---|---|
2061万円 |
8985万円 |
被害者 | 40代 公務員 男性 |
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部位 | 下半身 |
傷病名 | 骨盤骨折(腰仙骨神経叢損傷),右下腿骨骨折,左下肢痛(難治性疼痛) |
後遺障害等級 | 4級 |
最終獲得金額 | 8700万円 |
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | 4級 | 4級 | – |
入通院慰謝料 | 283 | 379 | 96 |
休業損害 | 382 | 382 | 0 |
逸失利益 | 219 | 6554 | 6335 |
後遺障害慰謝料 | 167 | 167 | 0 |
合計 | 2061 | 8985 | 6431 |
単位:万円 |
ご相談内容
4級の後遺障害等級認定がされたにもかかわらず,ご依頼者様が公務員であることを理由にほぼ逸失利益を認めない対応をとったため,当職に依頼されました。サポートの流れ
まず,公務員であっても,将来の昇給がなくなるなどの不利益が生じるのは間違いない等の理由から,相手の保険会社と交渉を行いました。 何度か,交渉を重ねた結果,こちらの逸失利益の主張の8割を認め,総額7000万を支払う旨の提案がありましたが,将来治療費を認めないなど,不十分な点もあり,依頼者様の希望で提訴を選択しました。 訴訟移行後は,保険会社は,交渉時に認めていた逸失利益も撤回し,また,交渉段階で問題にならなかった過失割合についても,15%から30%と割合を増やすなど,全面的に争ってきました。 現在までの治療状況や現在の就労状況を前提に,昇給が遅れていること,今後も昇給が遅れることが見込まれること,将来も治療が必要であることを主張した結果,裁判所から,解決内容記載の和解案が出ました。 相手からは裁判所和解案から120万円を減額したないようであれば和解に応じるとの回答がありましたが,和解期日の前に,ご依頼者様が亡くなられ,相続人の希望により,早期解決から,将来治療費を控除した8700万円での和解が成立しました。解決内容
裁判所の和解案は,逸失利益6554万円,将来治療費1000万円を含む総額1億1190万円から15%の被害者過失を認め,相手既払を控除し,調整金1450万円を加えた9740万円でした。 もっとも,前述した理由から,8700万円で和解しました。所感(担当弁護士より)
公務員であっても逸失利益が否定されることはないことが明確に示されてよかったと思います。もっとも,裁判時には,以前よりも収入が増加していたこともあり,後遺障害等級4級の所定の92%労働能力喪失の当方主張は認められませんでしたが,それでも75%の喪失が認められてよかったです。 また,実際の解決時には控除しましたが,将来治療費も1000万円認められていたこともよかったと思います。その他の解決事例
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